1/11/2015

№34 チャンスはチャンスのかたちをしていない

   チャンスは、チャンスだと明確に分かるかたちをしていません。なぜなら、分かりやすければ、万人が気付き、もはやチャンスではないからです。だから、大半の人はチャンスが目の前にきても、気づかないで見送ります。

   例えば、フリースという素材が存在していたのに、それをカジュアルウェアに使おうと誰も思いませんでした。ユニクロのオーナーの柳井氏は、そうは思わなかったのです。ゴミをリサイクルしたフリースが素材の洋服を喜んで着る人を想像できたのです。

   ヤマト運輸の、故小倉昌男オーナーは、松下電器(現パナソニック)、三越といった大口顧客を切り捨て、個人間の小口貨物に特化した、宅配便ビジネスに業態転換しました。2人の傑出した、オーナーがユニークなのは、それぞれ早大卒、東大卒というエリートにもかかわらず、先入観や、世間の常識にとらわれなかったことです。

    高学歴かつ一般的に高い職歴を持つ人は、ともすれば過去の成功体験にとらわれ、物事を判断しがちです。チャンスをつかむには、あなた自身の心の曇りを消して、情報や状況に真っ直ぐ向き合うことです。例えあなたより、学歴職歴が劣っていても、あなたにチャンスを持ってきた人の話を真摯に聴き、十分に理解した上で、判断する姿勢を持ちたいものです。(画像は、ヤマト運輸およびファーストリテイリングのウェブサイト)



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