12/28/2014

№29 海外詐欺の手口

   私が海外ビジネスに関わっていることを聞き付けた知人が、最近、投資の話を持ってきました。投資ですから、リスクはつきものなので、とりあえず聴いてみることにしました。何と金の鉱山の話でした。まさに山師ですね。

   ストーリーは、良くできてました。若い頃に海外を放浪していた時に、少数民族のゲリラにさらわれた。その後、再会し意気投合し、鉱山の採掘の権利を得た。採掘には、ファンドの投資が決まったが、調査費用が、足りない。2日以内に振り込まないと権利を失う。手数料払うから投資してほしいというのです。

  著名な日本の政治家や財界人と一緒に写った写真、採掘許可書の写し、現地有力者と一緒に写った写真などを見せながら、巧みな話術で説明が続きます。一般人が、確認しにくい資料や、時間的な切迫感が詐欺のポイントです。しかし、投資が決まったファンド向けの提案書や事業計画書が抜けています。

   紹介者がビジネスパートナーであれば、顔を潰さないように、お付きあいしても良かったのですが、おそらく紹介者自身が、お金を払ってしまったので、取り戻すために、次の犠牲者が必要なのです。皆さんの周りにも、いずれ投資話が来ますが、本物をつかむようお気をつけください。
(詐欺注意喚起情報https://www.jetro.go.jp/contact/faq/419/)

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