12/10/2014

№25 欲のない20代を救う海外ビジネス

   ビジネスの立ち上げで、しばしば20代と接することがあります。驚くのは、お金に興味がない、もしくは稼ぐことが、カッコ悪いという風潮があることです。バブル末期に社会人になった筆者には、信じがたい現実です。この号のタイトルも大きなお世話かも知れません。

   生まれながらにして、両親は持ち家、望めば、大学に行かせてもらえる。一方、親が勤務先でリストラに合い、痛い目をみている体験もしています。端的に言うと、あまり日本の現状に期待していないのです。個人単位では、感動することもあるのですが、具体的な夢を持つ人は少ないです。

   彼らの琴線に触れるのは、実は人の役に立つことです。阪神大震災が、幼少期、東日本大震災を大人になって迎えます。無情感もありますが、生き残った、もしくは災難に合わなかった幸運を、何か意義のあることのために使いたいのです。ですから、NPOに良い人材は、集まりますし、ボランティアには、熱心です。

   こうした構図を利用して、低賃金で人材を搾取する企業は、少なくありません。人のためになる自分のビジネスが、彼らを貧困から救うキーワードかも知れません。相対的に貧しい発展途上国には、豊かな日本の20代を必要とするビジネスが眠っています。

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