12/09/2014

№24 元海外駐在員はピンキリ

   海外ビジネス立ち上げで、現地に行くと必ず出会うのが、日系の大手企業の元駐在員です。彼らは、高学歴で、競争を勝ち抜いたエリートですから、能力は高く、語学もできるし、現地事情にも明るいです。

   ホテル、レストランや夜の歓楽街には、大変詳しいので、不慣れな土地では、大変頼もしく、有難い存在です。しかし、事業のパートナーとしては、どうでしょうか。

   彼らが大手企業で働く限り、事務作業や雑務は、現地採用スタッフに任せきり。PCや、手を動かす仕事は、苦手です。一方、現地の提携企業や、政府高官とのパイプ役としては、いかんなく能力を発揮するのです。

   駐在国が発展途上国の場合、自宅にはメイドがつきますし、移動はお抱え運転手です。こうした生活に慣れると、もうやめられません。彼らは時間軸も現地化するので、日本式の対応を期待するとガッカリします。大手企業の元駐在員だから大丈夫だろう、という甘い考えは禁物です。

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